うなじと絶対領域++

いらにかのブログです。更新は不定期。

僕とみちくさびゅあー

はじめに:この記事は駄文なので時間の無駄になるかもしれません。時間が余っているときにでも読んでください。

 

 

 これまでの話

 2019年4月3日。

 僕が「みちくさびゅあー」というWebアプリをリリースした日。

https://iranika.github.io/mo-code/index.html

 「道草屋」は音声作品界隈では有名なシリーズ作品。僕はその旦那様(ファン)である。

 道草屋シリーズ作者の桃鳥さんが描いている道草屋の漫画「ばっくやーど数コマ」をスマホでも見やすくするために作ったのが「みちくさびゅあー」である。以後、この漫画は裏宿漫画と呼ぶ。

 

 実はアプリを制作していた2019年3月。
 その頃、道草屋はずなちゃんの白菜お鍋がリリースされ、僕は「うわああああ」と一人悶ていた。だって漫画で出てきたあの白菜を食べてるんですよ?「うわああああ」

 

 ともあれ。そのとき僕は「漫画も読んだほうが数倍道草屋シリーズを楽しめるぞ」と思った。

 少し話が変わるが、僕は桃色CODE(桃鳥さんのサイト)の個人ホームページ感がすごく大好きだ。忍者ツールズとかFC2とか00年代後半ぐらいに流行った個人ホームページのあの感じ。Frameタグとか使ったり、TextAreaに更新履歴を書いたり。
 WixとかStudio.designとかリッチなホームページ制作サービスがある現代人からすると桃色CODEは古臭いと一蹴するかもしれない。だけど、誰が何を言おうと僕は大好きだ。

 けれども、時代はスマートフォンでネットサーフィン(死語)するのが当たり前。
 スマホでも見れたほうが、多くの旦那様が喜ぶだろうし…と思って作り始めたのが「みちくさびゅあー」である。もっと道草屋を好きになってくれる人が増えて、道草屋に関わる人達がもっと幸せになれたらーー。綺麗な言葉ばかり並べてるけど、純粋にそう願いを込めて僕は作り始めた。

 以降、みちくさびゅあーはビュアーと呼ぶ。

 

 ビュアーを作るにあたって、いくつかやらないと決めていたことがある。

 1つ目は、アプリの見た目をリッチにしないということ。

 単純に労力削減も目的ではあるが、桃色CODEをリスペクトしているからという理由もある。正直、時間と労力をかければ見栄えのいいアプリはできる。でもそうすると桃色CODEとの見栄えに激しいギャップを生みかねない。僕は「桃色CODEのサイトをリニューアル」したいわけではなかった。(※いや、桃鳥さんがリニューアルしたいなら協力を惜しまないが、僕的には桃色CODEを気に入ってるので自発的にはやらないという意)

 なので裏宿漫画をスマホ向けにしただけの簡素な作りにしている。

 

 2つ目は、余計なWeb広告を入れないこと。余計なWeb広告とは例えば、

“意識高い系"がハマる「ニセ医学」が危ない!

“意識高い系"がハマる「ニセ医学」が危ない!

  • 作者:桑満 おさむ
  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 2019/09/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 のようなやつとか。僕は広告でサイトが汚されるのが苦手だが、アフィリエイトによる収益ビジネスの否定派ではない。それをビジネスとしてやるなら理解できるし、ユーザにマッチしていればいいんじゃないの?って感じのスタンスだ。

 でもビュアーは100%僕の趣味嗜好で作り始めたし、もしビュアーで収益化したら桃鳥さんの漫画でお金を稼いでいるようで、僕にとっては罪悪感が半端なかった。

 だから純粋に「僕への支援しか受け取らない」というプライドとエゴイズムが当時はあって、Paypalの寄付しかビュアーには記載しなかった。(実はDLSiteアフィリエイトのリンクもあるが、あれはDLSiteへのアクセス解析の試験的な導入でそもそもクリックさせる気がなかった)

 ちなみに、ビュアーをリリースしてしばらくした頃、とある事情で桃鳥さんとメールしていた時に「金銭についても時間を割いているのだから可能であれば得てほしいというのが正直なところです」とコメントを頂いて心がジーンとなったのを今でも覚えている。

 

 

本題

 実はここまでは前置きなのだ。記事を書こうと思ったのは「みちくさびゅあー」を収益化することについての葛藤を整理したかったからである。
 先に述べたようにビュアーは僕のプライドやエゴイズムに縛られてきた。はっきり言って自己満足の塊。で、お金を稼ぐことについては僕がそれを許していなかったから本格的にやってこなかった。

 

 

 だが、これって僕の独りよがりなんじゃないかと思うようになった。桃鳥さんの言葉がずっと心に残っていたのもあるけど、一番思い知らされたのはある企画が実現できなかったことだ。

  https://twitter.com/happy_packet/status/1227219978539032577?s=21

  

 

 普通に予約システムだけなら迷惑行為じゃない。迷惑行為って理由は4割くらいの理由で、残り6割は純粋に資金不足。
 別にとんでもない金額な訳ではなく、数ヶ月食費を削れば出せたかもしれない金額だった。ただ、趣味に費やす金額として財布のOKが出なかった。

 

 これまでビュアーは、サーバとかお金がかかる部分は僕の技術検証用の環境に相乗りしてたので、新規の出費は無かった。道草恋歌もgoogleフォームとzapierでほぼコストゼロ。いちばんの出費はコーヒー代かもしれない。
 ともあれ。ほんとお金がかからないように工夫してきたのだが、ビュアーの開発を続けてこれたのは「実は出費がほぼないから」だと気付かされた。
 そこに追い打ちをかけるように、とあるアーティストが活動を休止したり、僕の身の周りでも色々あって、「持続することの難しさ」について考えるようになった。

 

 

 「いつまで道草屋を好きでいられるのだろうか」

 

 

 ドライな話だが、物事には必ず終りがある。人間いつかは死ぬし、僕だって、桃鳥さんだって、他の旦那様だって、いつか終わりがある。死や終わりへの不安を煽りたいのではなく、終りを迎えるときに満足して舞台を降りれるのかって話がしたいのだ。

 

 ビュアーは軽い気持ちで作り始めたけど、約一年経って気持ちが少し変化してきている。「もっと道草屋を好きになってくれる人が増えて、道草屋に関わる人達がもっと幸せになれたらーー」って気持ちは今でも変わってはいない。
 でも「七草たちと桃鳥さん、そして旦那様に恩返しがしたい」って気持ちが強くなってきている。

 

 思い返すと、お仕事のストレスで不眠症だったときとか、ミスして元気をなくしたときとか、これまで道草屋があったから元気になれたことが何度もあった。旦那様のツイートをみて、共感したり笑ったり。確実に僕の人生を彩ってきた。本当に感謝が尽きない。

 
 「道草屋に関わる人がもっと幸せになれたら」なんて、いち個人の僕の思い上がりかもしれない。けどできることをやらずに、掴み取れたかもしれない幸せを見逃すのは辛い。正直、数年前の僕がこの記事を読んだら「幸せとか、意識高い系の痛い記事かな?」とか嘲笑うかもしれない。そしたら

 「うるせぇ!!それだけ心を動かされて、こっちは真剣に悩んでんだよ!!」

 

 って半ギレしそう。自分でもこうなるとは思ってなかった。

 

 ともあれ。

 ちょっと感情的になりすぎたので、少し落ち着いて整理する。

 資金はあるに越したことはないし、収益化できるならやったほうがいい。

 でも、これまでのビュアーのコンセプトを重視・尊重しているので、サイトを汚すようなWeb広告はしたくない。クラウドファンディングは、サプライズ的な要素が薄れるし、個人的にあまりいい思い出がない。

 

 色々と調べてみたけど、一番向いてそうなのがDLSiteアフィリエイト

 旦那様と桃鳥さんのお財布に直接ダメージを与えないし、何より現金じゃなくてDLSiteのポイントで受け取りだと2倍になるのが良い。道草屋の作品を応募者にプレゼントする企画とかもやりたかったから丁度よい。

 二番目がPaypal.meとci-en。これは完全に寄付なので個人的にいらにかを応援してくれる人向け。DLSiteアフィリエイトだけでは資金が足りないような企画とか、短期に直接的に資金を集める方法としては良い。

 ただ、3つとも今のビュアーに反映すると正直な感想として汚い。今のビュアーはミニマム志向が強く、ユーザに「裏宿漫画を楽しんでもらう」こと以外をあまり意識させないように意識しているので、余計なものを足すとほんとに見た目が悪くなる。それに無理やり追加しても読まれなければ無いのと同じだ。

 

 

 やっぱり、4月の一周年記念にむけて進めているビュアーのリニューアルにあわせてデザインを刷新するのが良さそうだ。

 新しいビュアーのコンセプトはうまく言語化できていないのだけれども、「道草屋をもっと好きになる」「好きがどんどん加速する」「多言語対応」「情報と人、人と人を繋ぐ」「読むのではなく見せる(魅せる)」とかそんな感じのものにしたい。いま一番しっくり来ている表現が「老人のデイサービスの集会所」なんだけど、流石にキャッチコピーとしてミスリードされかねないしNoGood。こういうとき、感情や思考をうまく言葉に変換できる人が羨ましい。僕は感覚・感性で思考することが多くて、言語だと画素数が足りなくてぼやけた輪郭のアウトプットイメージしか出てこないことが多いので。

 

 ともあれ。

 収益化を真剣に考えることについて、賛否があるかもしれないけど僕の考えは以上だ。無理にユーザから金を巻き上げたりは絶対にしない。今後しばらくの目標はいろんな形での支援方法などを考えて「僕に何ができるのか」をたくさん見つけて、僕がもらってきたものを次の人達へ渡していきたい。

 

 個人的な願いだが、みちくさびゅあーもみんなに愛される存在になれたらと思っている。新しいビュアーをリリースしても、今のビュアーも引き続き改善していく予定だ。時間と労力を注いて育ててきたので、今では娘のように思っている。新しいビュアーは二人目の娘。よかったな、妹ができるぞ。

 

 というわけで、なんとも言い難いポエムみたいになりましたが、今後ともiranikaとみちくさびゅあーをご贔屓に。

 では、僕は新しいビュアーの開発に戻ります。

 

 2020-02-24 0:30頃 芹さんにすこしだけ元気をもらったいらにかより。

 

追記: ビュアーにはpaypalしか載せてませんでしたが、Kyash、楽天pay、PayPayでも寄付を受け付けてます。

https://iranika.github.io/

Amazonギフト券TwitterのDMかiranica109+donate@gmail.com宛に送って頂いても支援できます。

Paypalは確かに日本だと支援しにくい。。。

ちょっと色々と調べて、いいやり方探します。

(オススメとかあればぜひ教えてください)